【親子で考える】お年玉の使い道とお金の教育|小学生向けガイド
おもち、もうすぐお正月だね。もうすぐ娘がお年玉をもらうけど、今年は事前にいろいろ考えておきたくてさ。『お年玉って何で正月にもらうの?』『海外でも同じようなことがあるの?』って聞かれたら、ちゃんと説明したいんだよね
お年玉の始まりや世界の似た風習を知っておくと、娘さんに教えてあげられるね。それから、お年玉の使い道も、貯金や買い物、学習に使うだけじゃなくて、『お金に働いてもらう仕組み』で将来お金を増やす方法とか、『推し活』で楽しむ使い方もあるんだよ
お正月が近づくと、子どもにとって楽しみなのが「お年玉」。でも、「なんでお正月にお金がもらえるの?」「海外に似た文化はあるの?」などの疑問に答えたり、どう使うか考えたりすると、親は悩むことがあるかもしれません。
本記事では、お年玉の由来や海外との違いを解説し、さらに小学生にもわかる形で使い道を提案します。貯金や学習、好きなアイドルやキャラクターを応援する「推し活」以外にも、「お金に働いてもらって将来増やす方法」を少しずつ学ぶチャンスにすることもできます。
お正月までもうすぐですが、今から親子で話し合う時間があるので、じっくり考えてみましょう。
お年玉って何?いつから始まった文化?
お年玉は、もともと神様にお供えしたお餅(年神様へのお供え)を家族に分けていたのが始まりとされています。そのお餅は「年魂(としだま)」と呼ばれ、健康や幸せが家族に行きわたるようにという願いがこめられていました。
やがて、お餅の代わりにお金を渡すようになり、今のようなお年玉文化が生まれたのです。
なるほど、お餅から始まったんだね!
今ではお金だけど、昔は家族の幸せを分け合う気持ちがあったんだね
海外にもお年玉みたいな風習はあるの?
中華圏(中国や台湾、香港など)では、赤い袋にお金を入れる「紅包(ホンパオ)」という風習があります。旧正月に渡すため、日本のお年玉とは時期や背景が少し違いますが、子どもや若者をお祝いする気持ちは似ています。
欧米や他の国では、お正月にお金を渡す習慣はあまりなく、クリスマスにプレゼントを渡すほうが一般的です。
海外では必ずしもお正月にお金をあげるわけじゃないんだね
日本や中華圏が特別なんだよ
小学生のお年玉の平均金額と実態
年齢 | 平均お年玉額(例) | 主な使い道の傾向 |
---|---|---|
小学1~3年 | 5,000~10,000円程度 | おもちゃ、文房具 |
小学4~6年 | 10,000~20,000円程度 | ゲーム、本、貯金 |
※あくまで目安です。家庭によって差があります。
数千円から1万円以上もらう子もいるから、使い方を考えておくと安心だね
そうだね。お正月までに作戦を立てよう
親子で考えるお年玉の使い道アイデア
A. 貯金
- 一部を貯金して、将来必要なときに使えるようにする。
- 銀行口座を作って、通帳にお金がたまる喜びを感じる。
B. 買い物
- 欲しい物リストを作り、予算内でより満足度が高い物を選ぶ。
- ゲームや本、文房具など、長く使えたり、学べたりする物を検討。
C. 学習投資(学びに使う)
- 学習教材や参考書、習い事の費用に当てて、自分の可能性を広げる。
- 得意分野や好きなことを磨く道具を選ぶと、やる気もアップ。
D. お金に働いてもらう仕組み(将来増えるかもしれない使い方)
- 親がサポートしつつ、少しのお金を「増えるかもしれない仕組み」に置いてみる。
- たとえば「お金を分けて、銀行以外の方法で増やす仕組み」を少しずつ学ぶ。
- 必ず保護者が説明し、リスクがあることも伝え、無理のない範囲で行う。
E. 推し活で楽しむ
- 好きなアイドルやアニメキャラクターのグッズを買う「推し活」に使う。
- ただし、使いすぎないよう「ここまで」と決めておくと安心。
貯金、買い物、学びに使う、将来増えるかも知れない仕組み、そして推し活…いろんな選択肢があるね
娘が興味あることを見つければ、ただ使うだけじゃなく意味のある経験になるよね
お年玉をきっかけに始めるお金の教育
必要な物と欲しい物の違い
- 「本当に必要?それとも単に欲しいだけ?」と考える習慣をつける。
- 将来、無駄遣いを減らす力に。
家庭でのお金ルール
- 「お年玉は○割貯金、○割楽しむ、○割将来に備える」など、分け方を子どもと話し合う。
- 子どもが納得するまで話して、守れたらほめてあげる。
親子で話し合うお金の使い方の例
質問例
- 「この本を買ったら何が学べる?」
- 「推しグッズを買うと、どう嬉しい気持ちになる?」
- 「お金が将来増えたら、どんなことに使いたい?」
管理方法
- 「貯める」「使う」「将来のために増えるかもしれない所に置く」「寄付」のように分けて保管。
- 娘さんが自分で考えて分けることで、お金への責任感が育つ。
失敗しないお年玉ルールの作り方
一緒に決めて振り返る
- 親が一方的に決めず、子どもと相談。
- 「これでやってみよう」と決めたら、後から「この使い方で良かった?」と振り返る。
具体例
- 「お年玉の50%は貯金、30%は好きな物、10%は学び、10%はお金を増やす仕組みに」など、子どもが理解できる数字で設定。
よくある質問(FAQ)
Q1: 全額好きな物に使うと言われたら?
A: 一部を使って満足感を得させつつ、残りは貯金や他の目的にも回すよう提案しましょう。
Q2: お金を増やす仕組みって何?
A: たとえば、銀行の定期預金や親が選んだ安全な仕組みで少しずつ増える可能性を学ぶことです。必ず保護者がサポートし、リスクも説明して無理のない範囲で行います。
Q3: 推し活に使うと無駄遣いにならない?
A: 上限を決めて使えば、「心が満たされる体験」を得ることも大切な学びです。計画的に使えば無駄にはなりません。
まとめ
お年玉は、日本独自の文化で、もとはお餅を分け合う習慣からお金を渡す形に変わりました。中華圏には「紅包」のような似た風習もあり、世界的に見るとお正月にお金を渡すのは特別な存在です。
お正月まで親子で話し合う時間は十分あります。貯金や買い物、学習、将来増えるかもしれない仕組み、推し活など、多彩な使い道を考えれば、お金についての理解が深まります。
子どもが納得しながら使い道を決めることで、将来のお金の使い方や管理能力が身につくはずです。
今から考えておけば、お年玉をもらってからバタバタしなくて済むね
うん、娘とじっくり話して、お年玉を通じてお金の学びにつなげよう!